クラシック音楽の歴史に残る名曲・名演奏の中から、今回取り上げる1曲は…

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チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
アントニン・ドヴォルザーク
小澤征爾指揮
ムスティスラフ・レオポリドヴィチ・ロストロポーヴィチ(Vc.)
ボストン交響楽団
1985
Concerto in B minor for Cello and Orchestra, Op. 104
Antonín Dvořák
Seiji Ozawa
Мстислав Леопольдович Ростропович(Vc.)
Boston Symphony Orchestra
1985
古今のチェロ協奏曲の傑作として知られる、ドヴォルザークのチェロ協奏曲です。
交響曲第9番「新世界より」がアメリカで書かれたように、この曲もアメリカで作曲されました。アメリカの黒人霊歌や民俗音楽の要素が色濃く盛り込まれています。
この曲の面白いところは、完成間もなくドヴォルザークがチェコに帰った後、ボヘミアで最後の部分が大幅に書き換えられたことです。激しいテンポアップとともに、第1楽章の回想と、ボヘミアの香りのする歌曲の旋律が追加されました。聴く者にとっては、曲の大詰めでいやと言うほどの魂の叫びを浴びせかけられます。
土臭く郷愁に満ちたこの曲を聴いたブラームスは 「チェロでこのような曲が書けると知っていたならば、私が書いていたであろうに」 と感嘆したと言うエピソードは有名です。
美しいメロディーを作り出すことに大変な労苦を必要としたブラームスは、弟子ドヴォルザークが次々と美しいメロディーを生み出すので、その才能を羨望していたようです。
今回ご紹介する「名演」は、ロストロポーヴィチ自身が会心の演奏だと認め、今後この曲は一切録音しないと言った、巨匠「自薦」の演奏です。
ロストロポーヴィチは親日家で、よく日本を訪れてくれました。日本全国をめぐるキャラバンコンサートを何度も行っており、阪神・淡路大震災の後に神戸で慰安のコンサートを催し、アンコールで涙を流しながら演奏したエピソードもあります。
指揮者の小澤征爾とは非常に仲が良く、この演奏も阿吽の呼吸なのか、彼らしさが最高に引き出された、非常に伸びやかで艶っぽい演奏です。
これだけの名演が、こんな値段で買えてしまうことが、なんだか心配にすらなります。。